自分と同じ方向の青信号に従い右左折する車に注意

事故の概要
 正午過ぎごろ、Aさんは乗用車を運転し片側1車線の道路を通行していた。信号機のある交差点を右折しようと交差点に接近したところ、青信号であったため、対向車に注意しながら右折を開始した。このとき、Aさんは見落としていたが、B君が、Aさんと同じ方向の青信号に従い、横断歩道上を横断しようとしていた。Aさんは横断歩道の直前でB君に気づき、ブレーキとハンドルを慌てて操作したが、間に合わずにB君と衝突した。

 

事故の原因
 Aさんが、右折する先の横断歩道上を十分に注意していなかったことが事故の原因である。Aさんは、対向車には注意をしていたが、横断する歩行者のことは頭になかったと、さらにこのときAさんは、考え事をしていたと言う。
 また、事故が発生した当時は雨が降っていたため、ドアガラスを通して歩行者が見えにくかった可能性もある。このような状況下では、普段より慎重に周囲の安全を確認する必要があったと言える。

 

この事故から学ぶこと
 青信号で交差点を右折する場合、自分の進行方向と同じ向きで、交差点を横断する歩行者は発見しにくい。対向車のほうを見ていると、歩行者は視野の右はじ、あるいは、右がわの視野の外に位置することになる。このような、場合は、首をしっかり右に回して目視しないと歩行者を見落とす危険性がある。
 また、交差点を横断する歩行者は、自分と同じ方向の青信号に従って右左折する車両には注意すべきである。走って横断しようとすると、運転者からはさらに発見しにくくなるので危険である。運転者が自分のことを見ているかを確認してから前へ進むくらいの慎重さが必要である。

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